帰り道の道順

アドリブの面白さはいつもの帰り道をどういう道順で帰るのか、とうことに置き換えられるのではと思う。

アドリブつまり即興演奏を最小の単位に分解すると、アプローチノートからターゲットノートへの音の繋げ方と言える。
その原動力はドミナントモーションであり、この場合言うなれば家に帰りたい欲求といったところか。

もちろん第一の選択肢は帰り慣れたいつもの道なワケだが、たまには違う道で帰りたくなることもある。大体誰でも2、3パターンのよく使うルートがあるはずで、その時の気分によってそれを選んでいるのではないだろうか。

しかし現実では当然道として既に作られた歩道からルートを選んでゴールへとたどり着くわけで、まさか途中で他人の家の中を横断したりはしない。

しかし実は音楽の上ではそれはいくらでも可能で、人の家の壁をぶち抜いて最短直前距離で帰ってもいいし、途中その辺の木に登って道草食ったっていい。
選択肢はほぼ無限に存在していて、それを選ぶのその時々の自分の気分(感性)なワケだ。

でも実際はどうも現実の帰り道みたいに帰り慣れた道順(アドリブ的にはフレーズと言い換えられる)で演奏してしまうことも多い。

それは発想の時点で現実の帰り方に則したものになってしまっていることも原因かなと思う。
真に自由な発想で臨めば一歩あるけば砂漠の真ん中に、もう一歩あるけば山の頂上にだっていけるはずで、人間の想像力次第なはずである。

ただし壁を壊して進むにせよ砂漠を歩くにせよ、その想像力に応じてそれを想定した練習も当然必要かと思う。

しかし一方で、本当に自由な発想ならばいつもの帰り道でも一歩一歩踏み出す中に常に新しい発見があるのかとも思う。

 

 

 

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